今回は漢検準一級の勉強に役立った「Google 日本語入力」についてご紹介いたします。
PCやタブレットで勉強をする方には是非おすすめしたいツールです!
Google 日本語入力 って?
「Google 日本語入力」は、Googleが提供している無料のIME(入力方法編集プログラム)。
というと「何それ?」という感じですが、
要するに、ローマ字を日本語に変換するためのツールのことです。
この「Google 日本語入力」はその名の通り「日本語変換」に強いIMEです。
このツールを使うことで、漢検準一級の熟語のような普段使わないような語彙まで幅広くカバーすることができます。
そもそも標準の変換機能だと出てこない熟語が結構あるんですよね…
メリット①- 変換精度が高い
「Google 日本語入力」の魅力はなんと言っても
漢字の変換候補が豊富で精度が高い、ということです。
特に「四字熟語」や「表外訓読み」などの常用漢字外の変換において非常に有効的です。
「表外訓読み」とは…
「汎(ひろ)い」「泥(なず)む」「撮(つま)む」など
ざっくり言うと、常用漢字の学校では習わない読み方のこと。
準一級では常用漢字の全ての読みが範囲に含まれています。
ところがデフォルトの変換機能だと候補に出ないことが多々あるんですよね。
例えば、「くらい」と読む字は
「暗い」「昏い」「冥い」「昧い」「晦い」など沢山!
これらを全て変換候補に挙げてくれる無料ツールは、おそらく「Google 日本語入力」くらいなのでは?(iOS系はわかりませんが)
また、四字熟語の変換に強いのが非常に助かります!
普通のツールだと変換できない四字熟語も、このツールを使えば大抵一発で変換できる!
なんなら途中まで打つと候補に挙げてくれたり…
「そんなもんか」と、一見地味に思える機能ですが、
実際に勉強を進めていくと、このありがたさを実感できるはずです。
メリット②- 充実な辞書機能
「Google 日本語入力」は、辞書機能も充実しています。
もちろん標準のIMEにも言葉の意味を説明してくれる辞書機能が付いていたりますが、
それに加えて
「◯◯の旧字体」「◯◯の略字」などの情報も教えてくれます。
漢検では一部の略字や旧字体が許容されていますが、基本的には「標準字体」で解答することが推奨されています。
普段使っていた、あるいは変換候補で第一に上がるものが実は略字だった!

みたいなことも結構あるので、地味に使える機能です… 地味だけど。
ちなみに「㈱=株式会社」みたいなのも教えてくれます。
デメリット
正直、これといった欠点はありませんが
強いて言えば、予測変換の履歴は引き継ぐことができません。
IMEには、頻繁に使う言葉が自動的に有力候補として挙がるような機能が搭載されています。
「よ」と打つと「よろしくお願いいたします」が出てきたり
「お」と打つと「お世話になっております」が出てきたり…
「Google 日本語入力」にも予測変換機能はありますが、これを引き継ぐことができないんですよね。
なので、よく使う言葉は「ユーザー辞書」に登録してから移行することをおすすめします。
導入方法
次に「Google 日本語入力」の導入方法をご紹介いたします。
①ダウンロード
「Google 日本語入力」の公式ページにアクセスしましょう。
そうすると画面中央や右上にダウンロード用のボタンがあるかと思います。

画像ではWindows版のダウンロードボタンしかありませんが
少し下に行くとMac用のボタンもちゃんとありますよ。
ボタンをクリックすると、利用規約が表示されます。
中身を確認し「同意してインストール」しましょう。
無事ダウンロードが完了すると「GoogleJapaneseInputSetup.exe」というアプリケーションが
インストールされているはずです。
次はこちらの実行方法を説明いたします。
②セットアップの実行
「GoogleJapaneseInputSetup.exe」ファイルを起動しましょう。
アクセスに関する警告が出た場合は「はい」を選んでいただいて構いません。
インストールが完了しセットアップが終了すると以下のようなウィンドウが表示されます

☑既定のIMEとして設定する
→標準のIMEが、現在使用しているものから「Google 日本語入力」に切り替わります
おすすめです
☑ホットキーによる切り替えを無効化する
→押し間違えによるIMEの切り替えミスを防ぎます
これもチェックしておきましょう
☑ユーザー辞書を引き継ぐ
→WindowsPC標準の「マイクロソフトIME」の辞書データを引き継ぐことができます
これは必ずチェックを入れたい!
③キーボード設定
先ほどの設定で「既定のIMEとして設定する」にチェックを入れた方は、
おそらく既に変換ツールが切り替わっているはずです。
実際に切り替わっているかを確認してみましょう。

[※Windows11の場合]
PC下部の「タスクバー」の右側にキーボードレイアウトに関するアイコンがあります。
ここにカーソルを合わせて、「Google 日本語入力」が選択されていればOK!
そうでない場合はクリックして選択しましょう。
最期に検索バーやWordなどで実際にローマ字入力をし、変換候補が「Google 日本語入力」に切り替わっていれば完了です。
まとめ
漢検…特に準一級以上の勉強において、「熟語の意味を調べる」ことは欠かせない作業です。
この作業効率を大幅に上げることは、漢字学習そのものの効率を上げることに直結します。
準一級や一級は学習範囲が広くただでさえ時間がかかります。
人によって向いている学習方法は様々かと思いますが、使えるツールは積極的に試してみましょう!
無料だしね。
紙派の人は漢検公式の辞書がおすすめです
準一級では不要ですが、一級だと持ってた方がいいかも。
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